公益財団法人いばらき腎臓財団とは
公益財団法人いばらき腎臓財団は、茨城県民の死亡要因の8位に位置付く慢性腎臓病(CKD)対策、さらに腎臓移植の推進と普及啓発を主な柱に県民の医療福祉向上を目的に平成元年12月設立致しました。
平成9年10月に脳死下の臓器提供を可能とした『臓器の移植に関する法律』が施行されましたが、海外と比較しても我が国の提供者数は非常に少なく、臓器移植希望者に対し提供者が充足された環境には至っていないのが現状です。
一方、慢性腎臓病(CKD)からの血液透析患者数は年々増加しており、今後ますます腎臓移植希望者数が増加することが予想されます。
このことからも茨城県のCKD予防、移植医療への理解を広げ、提供者を増やす活動を推進して参ります。
理事長挨拶

いばらき腎臓財団は平成元年の前身のいばらき腎臓バンク設立から一貫して茨城県の腎不全予防対策と腎移植の普及を使命に活動してまいりました。県民の皆様、関係者の皆様の暖かいご支援に厚く御礼申し上げます。
しかしながら茨城県では未だ慢性腎不全による透析導入患者は増加を続け、その予備軍となる慢性腎臓病も糖尿病、高血圧、動脈硬化といった悪い生活習慣に根ざした生活習慣病による患者数の増加が続いております。
腎臓は沈黙の臓器といわれるように、慢性腎臓病の初期には全く自覚症状を欠きます。
従って健診などによる尿検査、血清クレアチニン検査が唯一の早期発見の方法です。
幸い平成30年度からは特定健診においても従来の尿蛋白検査に加え、血清クレアチニン検査も必要に応じての実施が認められました。茨城県民の皆様にも、最低限年に1回はこのような慢性腎臓病のスクリーニング検査を受けていただき、腎疾患の早期発見と重症化予防に努めていただければと思います。
腎移植については茨城県の実施件数もここ数年は着実に増加しておりますが、透析療法に比べるとその普及は未だ不十分です。さらに全国的に伸び悩んでいる脳死後の臓器提供が茨城県内において着実に増加するように啓発を進めることも重要と考えております。県内の医療従事者に対して、臓器移植のメリット、必要性を伝え、腎移植に興味を持ってもらえるような啓発活動を継続していき、さらに県内の多くの病院での臓器提供の機会がふえればと思います。
さらに「いのちのバトン」といわれる臓器提供について、引き続き啓発活動を積極的にすすめていきたく思います。
当財団としては、第1に腎不全を作らないための慢性腎臓病重症化予防対策と腎疾患に関する啓発活動を、第2が腎不全となっても腎代替療法としての血液透析、腹膜透析、腎移植という3つの選択肢を適切に選択、実施出来る体制整備を、第3に脳死下の臓器提供の県内の活性化実現の体制作りを柱に、県内の皆様、腎疾患を患う患者、医療従事者への啓発・広報活動、研究のサポートができるようにと思っております。
この様な皆様のお役に立てるいばらき腎臓財団の活動を継続していきたく思います。
今後とも何とぞよろしくお願い申し上げます。

(筑波大学医学医療系臨床医学域腎臓内科教授)
財団概要
名称
公益財団法人 いばらき腎臓財団
設立年月日
平成元年12月14日腎バンク設立、H26年4月1日公益財団法人に移行
目的
公益財団法人いばらき腎臓財団は、茨城県民の死亡要因の上位に位置付く慢性腎臓病(CKD)対策、さらに腎臓移植の推進と普及啓発を主な事業とし、県民の医療福祉向上を目的に平成元年12月に設立致しました。平成9年10月に脳死下に臓器提供を可能とした『臓器の移植に関する法律』が施行されましたが、海外と比較しても我が国の提供者数は非常に少なく、臓器移植希望者に対し充足された環境には至っていないのが現状です。
一方、慢性腎臓病(CKD)は新たな国民病とも言われ、さらに腎臓移植希望者数が増加することが予想されます。
このことからも茨城県のCKD予防、移植医療への理解を広げ、提供者を増やす活動を推進して参ります。
令和2年1月に「研究助成と褒賞」を事業として実施可能とするために公益再認定申請し、3月27日再認定されました。
県民への皆様および病院・研究施設の方々の研究意欲向上が期待されます。
役員一覧
令和7年6月1日 現在(順不同、敬称略)
| 職 名 | 氏 名 | 所属先 |
|---|---|---|
| 評議員 | 高塚 義典 | 株式会社 商業サポ-ト 常務取締役 |
| 〃 | 小林 正貴 | 医療法人青藍会 大場内科クリニック 理事⾧・院⾧ |
| 〃 | 河野 元嗣 | 公益財団法人 筑波メディカルセンター病院 病院⾧ |
| 〃 | 米野 琢哉 | 国立病院機構 水戸医療センター 院⾧ |
| 〃 | 松﨑 信夫 | 一般社団法人 茨城県医師会 会⾧ |
| 〃 | 丸山 慧 | 茨城県保健医療部 部⾧ |
| 〃 | 木村 利文 | 茨城県腎臓病患者連絡協議会 会⾧ |
| 理事長 | 山縣 邦弘 | 国立大学法人 筑波大学 医学医療系腎臓内科学 教授 |
| 理 事 | 湯沢 賢治 | 社会医療法人財団 古宿会 小美玉市医療センター 院⾧ |
| 〃 | 中野 潤子 | NPO法人 つくばピンクリボンの会 理事 |
| 〃 | 岩渕 聡 | 茨城県西部メディカルセンター 副病院⾧兼部⾧ |
| 〃 | 西山 博之 | 国立大学法人 筑波大学 医学医療系腎泌尿器外科学 教授 |
| 〃 | 小田 竜也 | 国立大学法人 筑波大学 医学医療系消化器外科学 教授 |
| 〃 | 渡邊 宗章 | 茨城県厚生農業協同組合連合会 代表理事副理事⾧ |
| 〃 | 平山 浩一 | 東京医科大学茨城医療センター 腎臓内科 教授 |
| 〃 | 川上 俊也 | 株式会社 茨城新聞社 専務取締役 |
| 〃 | 小野 幸子 | 茨城県保健医療部 次⾧兼医療局⾧ |
| 常務理事 | 須藤 英世 | 公益財団法人 いばらき腎臓財団 事務局⾧ |
| 監 事 | 田中 俊彦 | 田中俊彦公認会計士事務所 所⾧ |
| 〃 | 大河内 信弘 | 医療法人財団古宿会 水戸中央病院 院⾧ |
